台湾領事での翻訳文書の認証

最終更新日:2024年12月15日   行政書士 勝山 兼年





翻訳文書を認証する場合

 台湾の当該機関に認証済み文書を提出する際に中文訳などを一緒に認証することを、提出先より要求される事があります。
 台北駐大阪経済文化弁事処では原本と一緒に認証する場合は、公証役場での認証を受けずに直接認証をしてくれます。中国やベトナム国の総領事館では翻訳文書は私文書とみなされ、日本国外務省の公印確認は直接されません。そこで、事前に公証人役場で「翻訳文書が原本を正確に訳したものである」との宣言書に認証を付してもらい、その後、外務省の公印確認を経て領事認証を受ける手順となります。

台北駐大阪経済文化弁事処があるフェスティバルホールの案内板

 しかし、国連加盟の国と認められていない台湾は公文書には元々外務省の公印確認はなされません。外務省の公印確認がなくても認証を受けることになりますので、翻訳文書に関しても直接に認証が受けられるのです。

台湾 文書の翻訳  →  台北駐大阪経済文化弁事処認証
その他の国 文書の翻訳→公証役場認証→外務省公印確認→領事認証
翻訳文書の認証手順

翻訳文書を公証役場で認証してもらう場合

 アポスティーユや他の国への領事認証と同様に、翻訳文書を事前に公証人役場で認証を受ける場合も可能ですが気を付けないといけないことがります。台湾向け認証では公文書にを公証人認証を受けたものを受け付けてくれません。公文書は直接台湾領事に提出して認証を受けることになるのです。翻訳文書については別に公証人認証を受けることになります。
 例えば、会社の登記事項証明書とその翻訳文書に認証を受ける場合、通常は登記事項証明書翻訳文書と宣言書を重ねて公証人の認証を受けることは可能です。しかしそのやり方では台湾領事では受け付けられません。登記事項証明書の写しとその翻訳文書、宣言書を重ねたものを公証人認証を受けるのです。台湾領事では登記事項証明書原本と公証人認証を受けた宣言書などと重ねたものを二つ認証を受けることになるのです。

その他の国 公文書原本+翻訳文書+宣言書→公証役場認証→外務省公印確認→1部を領事認証を受ける。
台湾 公文書写し+翻訳文書+宣言書→公証役場認証→公文書原本と2部を台湾領事認証を受ける。
公文書の写しの認証方法の違い
台湾領事認証向け公証認証

翻訳文書の手数料

 翻訳文書の認証は原本の認証とは別途となります。申請書も別に作成する必要があり手数料も別にかかります。
 翻訳文への認証は台北駐大阪経済文化弁事処に出向いた者が、職員の面前で翻訳文書が原本を正確に翻訳したもので間違いない旨の文言に署名します。

台北駐大阪経済文化弁事処認証領収書

 上記領収書の通り、認証文書として2,300円の領収書が2枚となり、一枚は原本の認証書(上)もう一枚は翻訳文書の領収書(下)です。翻訳文書認証の領収書の宛名には窓口に出向いて者の名前が記載されます。手数料は同額です。

代理人が窓口に出向く場合

 翻訳文書の認証申請は代理申請は認められません。窓口の出向いた者が署名し、その者の名前で申請することになります。(署名したものが翻訳者とみなされることなのです。)

原本を正確に翻訳したもので間違いない旨の文言の署名
翻訳文書認証取得手続き代行内訳 日数 手数料(円) 報酬(円)
台北駐大阪経済文化弁事処 5営業日受取 4,600 30,000
公証人公証・領事館認証取得代行手数料・報酬(証明書1部当たり)
  • ※翻訳を依頼の場合は実費請求。
  • ※手数料は原本と翻訳文書の2枚分の額です。

台湾領事取得事例

法人代表者変更のための登記事項証明書の翻訳文書の認証

 愛知県に本社のあるK社は、台湾にも支店があります。このK社の代表者が変更したことで、台湾の行政局にもその報告が必要となりました。そこで、会社の履歴事項全部証明書とその中国語訳文を台湾領事認証を受けて提出す者を提出することになりました。K社担当者は法務局にて履歴事項全部証明書の発行を受けました。そして、その証明書を中国人スタッフに翻訳させました。先ず、履歴事項全部証明書のコピーとそのん中国語訳文、内容が舞ちがいない旨の宣言書を用意し愛知県内の公証人役場を訪れ認証を受けました。そして、愛知県を管轄する台北駐大阪経済文化弁事処に出向き、履歴事項全部証明書と公証人認証済み宣言書の2部を提出し、認証を受けました。



家族関係を証明するための戸籍謄本の翻訳文書の認証

 台湾で日系企業に勤めるBさんは、妻と子供を台湾に呼寄せようと、ビザの手続きをしました。手続きについて家族でることの証明として、戸籍謄本に中国語訳文を付けて提出するよう要請がありました。Bさんの会社の人事課担当者はBさんの本籍地の富山県の市役所で戸籍謄本の発行を受けました。そして、翻訳業者に依頼し中国語訳文を作成しました。人事課担当者は台北駐大阪経済文化弁事処での認証手続きを行政書士に依頼しました。依頼された行政書士は、戸籍謄本原本と翻訳文書の両方をセットにして台湾領事認証を受けました。翻訳文書が原本の正確なな翻訳文であることの声明書に署名をしました。


翻訳文書の署名も重ねて委任する内容の委任状



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