大阪府内の公証役場とその他地域の公証役場の違い

最終更新日:2025年1月5日   行政書士 勝山 兼年





大阪府内の公証役場で認証する場合は手順が省かれます。

公証役場で一度に外務省公印確認までしてもらう

 翻訳文書や委託書などの私文書に領事認証を受ける場合は、先に公証役場での認証が必要となります。この公証役場での認証では大阪府などの都市部の公証役場とその他の公証役場では手順が異なってくるのです。通常のワンストンプサービスのない都道府県の公証役場で認証を受ける場合は認証後に、法務局での公証人押印証明、外務省での公印確認をそれぞれの機関で取得する必要があります。ワンストンプサービスのある都道府県の公証役場で認証を受けると上記の手続きは公証役場で付されるので手続きが省かれるのです。




ワンストップサービスとは

 北海道(札幌法務局管区内)、宮城県、東京都、神奈川県、静岡県、愛知県、大阪府および福岡県の公証役場では、申請者からの要請があれば、公証人の認証後の法務局の公証人押印証明及び外務省の公印確認を一度にできるサービスです。法務局や外務省に出向く必要はありません。また、外務省のアポスティーユも公証人認証と同時にできます。



公証人認証後の領事認証ワンストップサービス有無の違いながれ

【ワンストップサービス有】 【ワンストップサービス無】
公証人認証
法務局の公証人押印証明
外務省の公印確認
各国領事認証

公証人認証後のアポスティーユ取得ワンストップサービス有無の違いながれ

【ワンストップサービス有】 【ワンストップサービス無】
公証人認証
法務局の公証人押印証明
外務省アポスティーユ

依頼は公証人認証から

 代理人に依頼する場合、大阪の行政書士などでしたらワンストップサービスを利用できますので、手続きの期間を短縮できます。
 特に大阪府外の遠方の方の場合は外務省の公印確認に時間と労力を要しますので、代理申請を利用するメリットが大きいのです。



ワンストップサービス利用しない事例

広島の公証人役場での認証手続き

 広島県に本社のあるエレクトロニクス関連のL社は、韓国の関連会社の手続きに、取締役全員のパスポートの写しのアポスティーユが必要とのことでした。大阪の代理業者に依頼したところ、パスポートの原本の送付しないと行けないとのことで、総務課担当者は躊躇し公証役場での認証手続きは、地元の公証役場ですることにしました。担当者は取締役全員から委任状とパスポート原本を預かり、公証役場でのパスポートの写しの認証を終えました。会社に戻って直ぐにパスポートの原本はそれぞれの取締役に介しました。その後、担当者は広島法務局を訪れ、「証人の所属する法務局又は地方法務局の長が、認証の付与が在職中の公証人によりその権限に基づいてされたものであり、かつ、その押印は真正であること」のパスポートの写しの認証文にしてもらいました。そして、大阪の代行業者の送付し、外務省のアポスティーユ取得もしてもらいました。


委託書の台湾領事認証手続き

 日本人Gさんは台湾の不動産を購入することになり、手続きの代理人に対して委託書を送ることになりました。岐阜県に暮らすGさんは、遠方の台北駐大阪経済文化弁事処に行くのが困難でしたので、代理業者に依頼することにしました。しかし、代理業者からは委託書の公証人認証は委託者本人が公証人の面前で認証を受けたものでないと、有効とみなされないとのことでした。仕方なく、Gさんは地元義父の公証人役場に出向き認証を受けました。幸い、日本と正式な国交がない台湾のっことなので、法務局での公証人押印証明や外務省の公印確認の手続きは不要でした。公証人認証済みの委託書を大阪の代理業者に送付し台北駐大阪経済文化弁事処での認証を代行してもらいました。






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